」建築士を目指そうと思ったとき、最初に悩んだのが「どの講座に通うか?」でした。
私の場合、お金が掛かってでも短期決戦で一発合格を狙っていたので独学は考えていませんでした。
今思えばその時の選択が2級は1発合格、1級も2回で合格した理由だと思います。
学校に通うメリットは強制的に勉強する環境に身を置くこと。そして会社に「今日は学校です」が使えること。
お金と将来がかかってることを皆さん分かってるので、よっぽどでない限り協力してくれます。「今日は学校です」と笑顔でさっさと定時退社しましょう。
一級建築士講座といえば「総合資格学院」「日建学院」この2校
日建学院と総合資格学院、どちらも名前はよく聞くし、実績もありそう。でも実際のところ、何が違うの?どっちが自分に合ってるの?って、かなり迷ったんです。
私は最終的に日建学院に通って一級建築士に合格しましたが、受験仲間には総合資格で合格した人も多く、リアルな比較ができました。
この記事では、自分の受講体験をふまえて、日建学院と総合資格学院の違いをわかりやすく解説します。
これから講座選びを始める方にとって、後悔しない選択のヒントになれば嬉しいです!
学習スタイルの違い(通学・サポート)
まず大きな違いは、授業スタイルとサポート体制にあります。
日建学院 「映像講義」が中心
私が通っていた日建学院では、あらかじめ収録された映像講義を「校舎で受講する」のが基本スタイルでした。週に数回通学して、自習室や担任の先生のサポートも利用できます。どうしても受講できなかった時に補講があるのも心強かったです。
今の時代映像を見るためだけに学校行くのに意味あるのか疑問を感じる方も多いと思います。
私は強制的に出向く、同じように頑張ってる人がいることを意識できるだけでも違うと思います。
基本的には、学科は「映像講義→小テスト→宿題を出されて自宅学習」このループです。
製図は「演習中心の講義→解答と合わせて課題の解説→宿題を出されて自宅学習」このループです。
総合資格学院 「対面指導」が中心
総合資格学院は対面授業中心の通学型がメイン。
実際に講師がその場で授業をするライブ感が特徴で、質問のしやすさや一体感があります。
「効率よく」「理解しやすく」「集中力を維持でき」「すぐに質問でき」「理解不足を残さない」対面指導を採用しています。
「人対人」による対面指導の詳細ページはこちら
自習室(講習日以外も開放)があるので、快適に集中して取り組める学習環境も整えられています。
どちらも、通学+個別サポート+自習室有りの組み合わせ。ただし、自分の生活リズムや性格に合ったスタイルを選ぶことが最重要だと感じます。
大きな違いは「映像講義」、「対面指導」となることを覚えておくとよいです。
資格学校はあなたの伴走者です。ただし合格できるかどうかはあなたの行動次第。
特に学科はどれだけ時間をとって勉強できるか、製図はどれだけ枚数をこなせるかです。
講師・教材の特徴・違い
教材や講師の教え方も、日建学院と総合資格学院では結構違います。
日建学院の教材は、図解や表が多くて視覚的に理解しやすいのが特徴。たとえば、法規の条文解説も図でイメージ化されていて、「暗記が苦手な私」にはとても助かりました。また、映像講義は講師が淡々と進めるスタイルでなので分かりやすいのが特徴です。
一方、総合資格は「理解重視」「演習量多め」な傾向があります。テキストは論点が明確で、講義も「なぜそうなるか?」を丁寧に解説してくれる先生が多い印象です。実際に通っていた友人は「思考力が鍛えられる」と言っていました。
皆さんご存知の通りどちらの学校を選んでも宿題は毎回かなりの量が出ます。
ためこんでしまうと巻き返しが大変です。
毎日コツコツ頑張ることで力が付くので、面倒に思わず淡々とこなしましょう。
気づいたら意外と問題が解ける自分に出会えます。
過去の記事に私のリアルな学科試験への向き合い方を紹介しています。参考にしてください。
合格実績・受講料の比較
受講を決める前に気になるのが、「費用」と「合格率」。
実際に通って感じたのは、どちらも決して安くはないけれど、自己投資として価値はあったということです。今は会社独自の助成金や合格祝い金の制度も多いと思うので思ったよりと安くいける可能性はあります。上手に各種制度を利用してください。
以下、「学科+製図のセットコース」での通学スタイルの金額比較表です。(2025年5月調べ)
比較対象のコースは
日建学院「学科スーパー本科コース+設計製図本科コース」
総合資格学院「ストレート合格必勝コース(学科・製図セット)」
■ 一級建築士講座の費用目安
項 目 | 日建学院 | 総合資格学院 |
学科+製図の合計費用 | 1,419,000円 | 1,320,000円(税込) |
教育訓練給付制度 | 対象(10万円) | 対象(10万円) |
支払方法 | 一括/分割可 | 一括/分割可 |
割引制度 | あり | あり |
学習期間 | 約10ヵ月(最長 約17ヵ月) | 前年10月開講の約13カ月 |
日建学院は、学割・OB割等の割引特典有り。
学科スーパー本科コース(税込869,000円)を受講し、学科試験に合格された場合は、特別学費(税込330,000円)が適用されます。別々で費用を払うよりかなりお得です。
総合資格学院は、学生早期割引特典や提携企業・元受講生などの割引特典有り。
正直、どちらの学校も割引やお得な制度を利用したら金額は大差ないのが印象です。
教育訓練給付金対象の方はお得になるので次で詳しく解説します。
■ 合格実績について
日建学院は平成元年から令和6年の1級建築士の合格者占有率54.5%の実績を達成しています。
日建学院の合格実績ページはこちら
総合資格学院は令和5年度1級建築士学科試験において、全国合格率16.2%に対して、総合資格学院の 合格率は82.5%と5倍以上の実績を達成しています。合格実績ページはこちら
いずれも「講座を受けたから必ず合格」という保証はありません。
継続できる仕組み作りと環境があるかどうかが、合否に大きく影響します。
スクール選びで損しないために!「教育訓練給付制度」も要チェック
建築士講座って、正直なかなかの出費ですよね…。
でも、もし国の給付制度を使えば、受講料の最大70%が戻ってくること、ご存じでしたか?
これは「教育訓練給付制度」といって、厚生労働省がスキルアップを応援してくれる制度。
たとえば私が通った日建学院や、今人気の総合資格学院でも、対象の講座があれば適用できます。
中でも「専門実践教育訓練給付制度」なら、最大で3年間・合計112万円まで支給される可能性も!
もちろん誰でも使えるわけではないので、まずはハローワークで条件を確認するのが第一歩です。
せっかく勉強するなら、お得な制度をしっかり使って、ムダなく準備しましょう♪
働く人のスキルアップを支援するために、厚生労働省が実施している給付制度です。
対象となる講座を修了した場合、受講費用の最大20%〜70%がハローワークから支給されます。
- 受講前にハローワークで手続き(事前申請)が必要
- 対象講座かどうかは、スクールまたは公式サイトで確認
- 終了後、一定の成績で修了すると給付金が支給される
- 雇用保険の加入期間(原則1年以上など)が条件に
ただし、過去に受給した人は、前回の支給決定日から3年間以上経過しないと申請することはできません。この他にも出席率70%以上など一定の要件が必要になりますので、詳しくは各学校のホームページで確認してください!
日建学院の「教育訓練給付制度」について
総合資格学院の「教育訓練給付制度」について
実際に通った私の感想(日建学院)
私は二級・一級建築士の学科・製図ともに日建学院に通って合格しました。
正直な感想として、「働きながらでも続けやすかった」のが一番大きなポイントです。
まず、映像講義なので仕事の関係でどうしても出席が出来なかった時に映像の補講ができるのが助かりました。それと、個別ブースの自習室が静かで集中しやすく、家よりずっと勉強がはかどったのも嬉しいポイント。
サポート面では、担任の先生が毎週声をかけてくれて、「最近どう?」と気にかけてくれるのが励みになりました。勉強がつらくなったときも、“ここでなら続けられる”と思えた環境だったと思います。
最終的に、合格できたのは、日建での地道な積み重ねがあったからだと感じています。
こんな人にはこの学校がおすすめ
それぞれの学校には向き・不向きがあると感じました。
私自身や周囲の合格者を見て、こんな人にはこの学校が合いそう!というタイプをまとめてみました。
それぞれに良さがあるので、自分の性格・生活スタイル・勉強習慣を見つめ直して選ぶのが大切です。
まとめ|自分に合った講座で後悔しない受験勉強を
日建学院と総合資格学院、どちらも合格実績があり、信頼できる大手スクールです。
ただ、自分に合った学習スタイルや環境を選べるかどうかが、合格への近道だと私は感じています。
もし「どちらがいいか決めきれない…」という方は、まずは資料請求や無料説明会に参加して、実際の雰囲気を感じてみるのがおすすめです。
各校の担当者と話すことで、自分に合った講座がより明確になりますよ。
私は日建学院で受講し合格しました。映像授業が気になった人には日建学院!
日建学院の公式サイトはこちら
一方、総合資格学院には日建とは違った良さやがあります。対面授業が気になった人は総合資格学院!
総合資格学院の公式サイトはこちら
あなたにぴったりの学び方で、後悔のない建築士ライフをスタートさせてくださいね!