
「確定申告、何から手をつけたらいいの?」
「帳簿はつけたけど、このあとどうするの?」
そんな焦りを感じながら、私は国税局主催の講習会に再び足を運びました。 今回ご紹介するのは、全5回シリーズの第4回:決算整理事項の確認編/第5回:確定申告編。
実際に確定申告を目前に控えていた私にとって、知りたかったことの“答え合わせ”のような時間でした。
前回に続き、悩める個人事業主さんや、開業間もない方の参考になれば嬉しいです。
「正直ここまで無料で教えてもらえるなんて思っていませんでした。」
第4回講習:決算整理ってなにをすればいいの?
この日は、「決算整理事項の確認」がテーマ。 いよいよ“帳簿の締め”に向けた作業が始まります。
講習では、こんなポイントを重点的に学びました
- 売上・仕入の確認方法
- 売掛金・買掛金の扱い方
- 年末の棚卸とその反映方法
特に印象的だったのは、「帳簿上の数字=実際のお金ではない」という説明。
たとえば、年末に仕入れたけど未払いのものは“買掛金”として処理する必要がある。
こういった知識は、独学だと抜けやすい部分なので、講習でしっかりカバーしてもらえて本当に助かりました。
“簿記の知識がなくても、大丈夫ですよ”
講師の方のこの言葉に支えられて、なんとか理解を深めながら受講できました。
正直、少しずつ会計の世界が面白くなってきて、「今年は簿記3級くらい挑戦してみようかな…」なんて思う自分も(笑)
第5回講習:確定申告の全体像を学ぶ
シリーズ最終回となる5回目のテーマは「確定申告」そのもの。
- 所得税や住民税の基礎
- 控除の種類と記入のしかた
- 年末調整との違い
- 会計ソフトでの申告書の出力方法
とにかく情報量が多く、一番難しかった回でもあります。
でも一方で、「これまでやってきた帳簿づけがどうつながるのか」が見えたことで、全体像がつかめてホッとしました。
私は給与所得と副業での事業所得が両方あるので、講習終了後にスタッフの方に相談もしました。
「こういうとき、どっちで申告するんですか?」と不安そうに聞いた私に、
「大丈夫ですよ。これは事業所得として、ここに入力すればOKです」
と迷いなく答えてくれて、その場でふっと肩の力が抜けたのを覚えています。
ネットで調べても分からなかった“グレーな部分”を、その場でハッキリ教えてもらえる安心感は、講習会ならではだなと感じました。
控除の種類についての解説
控除の種類についても詳しく解説がありました。
「基礎控除」や「青色申告特別控除」はもちろん、「社会保険料控除」「配偶者控除」など、該当するかどうかで大きく金額が変わってくることも。
講師の方が例を交えながら、「これはサラリーマンのときの年末調整とこう違う」と丁寧に説明してくださったので、普段あまり意識していなかった控除の大切さにも気づけました。
特に、青色申告特別控除(最大65万円)を受けるには、帳簿づけが重要という話は印象的でした。
よくある控除一覧(主婦・副業フリーランス向け)
💡確定申告でよく出てくる控除一覧(例)
控除の種類 | 内容 | 対象になりやすい人 |
---|---|---|
基礎控除 | 誰でも使える最低限の控除(48万円) | 全員 |
青色申告特別控除 | 正しい帳簿&申告で最大65万円控除 | 会計ソフト利用者など |
社会保険料控除 | 国民年金・国保などの支払い分が控除 | 主婦・フリーランス |
配偶者控除 | 扶養されている配偶者がいると控除 | 夫が会社員の主婦など |
扶養控除 | 子どもや親などを扶養している場合 | 子育て中・介護中の方 |
講習会では、どれに該当するかを確認しながら、「書き方」「入力場所」などを丁寧に解説してくれました書類を見てもチンプンカンプンだった部分が、“控除は何のためにあるのか”から教えてもらえたので、ぐっと理解が深まりました。
会計ソフトを導入していて本当に良かった
今回の講習を通して、あらためて思ったのは、クラウド会計ソフトを導入していて本当に助かったということ。
最初は「わけがわからない」と思っていたソフトですが、講習で基本を学んでからは入力作業も怖くなくなりました。
確定申告書の作成も、帳簿が整理されていれば数クリックで印刷までできるのも本当に便利。
忙しい個人事業主や副業パートナー世代には、やっぱり“使いこなせば時短になる”ツールだなと実感しています。
▶ 私が使っているのは マネーフォワードクラウドです。

講習会に参加して得られたこと
- ネットの情報では得られない“リアルな解釈”
- 分からないことをすぐ聞ける環境
- 他の参加者と同じ悩みを共有できる安心感
開業したばかりだと、「質問するのも不安」ということ、ありますよね。
でも、こうした講習会では、初心者向けに丁寧に対応してくれる雰囲気があるので、本当に心強いです。
私が参加したのはPCを使ったクラウド会計向けの講習でしたが、紙ベースの帳簿講習も別に開催されているそうです。 毎年開催されているとのことなので、気になる方は税務署の公式ページなどで開催状況をチェックしてみてくださいね。
まとめ:会計に悩む主婦・個人事業主にこそ伝えたい
会計や確定申告は、開業したからには避けて通れない壁。 だけど、“ひとりで抱え込まない”ことが何より大事だと、今回の体験で強く感じました。
無料で学べて、質問もできて、実際に申告に役立つ情報が得られる講習会。もっと知られていい制度だと思います。
私のように「不安しかなかったけど、講習会で少しずつわかってきた」という方に、この記事が届いたら嬉しいです。
私もまだまだこれからですが、この記事が、少しでも誰かの背中をそっと押すきっかけになれたらうれしいです。もしよかったらシェアやコメントで教えてくださいね。
この記事はシリーズ体験記の1つです▶体験記1はこちら
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