【月々の支払いまで見えた!】予算迷子を救った“総予算表”とは?|家づくり初心者が工務店で気づいたリアルな話

後悔しない家づくり講座
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家の値段=建物+土地だと思ってない?

家づくりの相談を受けていると、
「建物が2,000万で、土地が1,000万だから、全部で3,000万くらいかな?」
といった声をよく耳にします。

でも実は、それだけじゃ全然足りないんです。

外構工事、登記費用、ローン関連の手数料、火災保険や固定資産税の清算金など……
“建物以外にかかるお金”って、思った以上に多いんですよね。

今回は、2025年8月に着工予定のrenさん(noteで情報発信中!)のご協力のもと、
「家づくりの本当の費用感」がどのように見えてきたのか、そのリアルな体験談をお届けします。


この記事を読むとわかること💡

家の予算ってどう決める?最初に立ちはだかる“お金の不安”

このは
このは

家づくりを始めた当初、予算面で不安はありましたか?

renさん
renさん

とにかく良い家を建てたい!だけで
初めのころは不安なんてゼロでした(笑)

renさんは現在は、2025年8月着工に向けて準備中。
noteで家づくりの記録を発信している情報感度の高い方です。

そんなrenさんでも、最初は“予算の全体像”なんてほとんど意識していなかったといいます。

renさん
renさん

でも今思えば、不安がなかったことが一番怖い…!
あのまま突き進んでいたら、打ち合わせ中に青ざめてたと思います😱

予算に向き合えた“きっかけ”は、1枚の総予算表

そんなrenさんが立ち止まるきっかけになったのは、
ある工務店さんが提示してくれた「総予算表」でした。

外構・登記・手数料・税金など、ふだん見落としがちな費用もすべて含まれており、
それによってようやく、現実的な家づくりの視点が持てるようになったのだとか。

このは
このは

工務店からの「総予算表」を見て、特にありがたかった点はありますか?

renさん
renさん

月々の支払いまでリアルに見えるようになって、本当にありがたかったですね。
総予算表のおかけで「現実と理想」のバランスが取れてきたんです。

総予算表とは?家づくりで“全体像”をつかむための最重要資料

家づくりを始めるとき、まず気になるのが「結局いくらかかるの?」という費用の全体像。
けれど、多くの人が目にするのは“建物本体価格”や“土地代”ばかりで、そのほかに発生する細かな費用までは見えづらいのが実情です。

そんな中、renさんが工務店からもらった「総予算表」は、まさにそのモヤモヤを一気にクリアにしてくれる資料でした。

外構工事や登記費用、ローン手数料、火災保険、固定資産税の精算金など──
一見すると見落としがちな項目まで含まれていたからこそ、「これなら現実的にやっていけそう」と資金計画の大きな指針になったそうです。

どんな項目が入っていた?

この総予算表には、建物本体や土地代はもちろん、それ以外にも細かく費用が分けられていました。

例えば…

  • 建物本体工事費
  • 外構工事費(庭や駐車場まわりの工事)
  • 登記費用(土地や建物の名義変更手続き)
  • 火災・地震保険料
  • 不動産仲介手数料
  • ローン関係の諸費用(保証料や事務手数料)
  • 固定資産税の清算分
  • その他(地盤調査費用など)

営業担当から提示される“概算見積もり”では、建物本体工事費以外の金額が含まれていないことが多いんです。

総予算表で何が変わる?

このは
このは

総予算表で何か変わりましたか?

renさん
renさん

外構費用や手数料まで全部含まれているから、総額がはっきり見えるんです。
これがないと“建物だけの値段”で止まってしまい、実際の予算感がまったく違ってきます。

そして、工務店さんはもし100万円増えたら、月々の支払いはどれくらい変わるか?
という質問にも親身に答えてくれたそう。

これから購入を考えてる方へ:総予算表を公開!

多くの人が「家は建物と土地だけの費用」と思いがちですが、実はこうした細かい諸費用を含めた総予算表をもらうことで、家づくりの全体像をリアルに把握できます。

renさんから共有いただいた実際の費用概要は以下の通り。

建築関係の費用に絞ってまとめていただきましたが、家を建てるには本体以外にも様々な費用がかかることが分かります。

【家づくりの費用まとめ】

RENさんご提供

▶︎ 建築関連費用合計(目安)…土地価格・家具等を除いた建築関連費用約2,300万円前半 + 土地代


renさんから共有していただいた費用にプラスして状況によって以下のような費用も想定しておきましょう。

  • 解体工事費: 既存の建物がある場合に必要となります。建物の構造や規模によって金額は異なります。
  • 造成工事費: 敷地の高低差がある場合や、土を盛る・削るなどの整形が必要な場合に発生します。
  • 地盤調査費用: 建築前に地盤の強度を調べるための費用です。
  • 仮住まい費用: 建て替えの場合に、工事期間中に一時的に住む家の費用です。
  • 設計・申請費用: 確認申請や設計にかかる費用です。
  • 地鎮祭・上棟式費用: 任意で行う場合の費用です。
  • 各種検査費用: 建築中に第三者機関による検査を依頼する場合の費用です。

銀行関係費に100万円!?そんなに高額なの?

銀行に払う金額がそんなにかかるなんて想定外の金額ですよね。詳しく内訳をみていきましょう。

住宅ローン事務手数料(融資手数料)
定率型: 借入金額の2.2%(税込)が一般的
 例: 3,000万円借入の場合、3,000万円×2.2%=66万円
定額型: 3万円~5万円程度が一般的です。ただし、この場合、金利が高め。

住宅ローン保証料
・金融機関によっては保証料が不要な場合もありますが、必要な場合は借入金額の0.8%~2.2%程度が相場
一括前払い型: 契約時に一括で支払います。
 例: 3,000万円借入の場合、3,000万円×2%=60万円
金利上乗せ型: 住宅ローン金利に年0.2%程度を上乗せして支払う方式。

「銀行関係費用=約100万円前後」という金額は、決して異常な金額ではありません。特に、借入金額が大きい、保証料がかかるといった条件が重なると、この程度の費用は発生すると考えておくべきです。

資金計画を立てる際は、見積もりを依頼して、具体的な金額を確認することをおすすめします。

契約後に発覚!?見落としがちな“地盤改良費”に要注意

家づくりで、意外と見落とされやすいのが「地盤改良費」。
実はこの費用、土地を買って契約してからじゃないと分からないことが多いんです。

このは
このは

地盤改良費はかかりましたか?

renさん
renさん

我が家は地盤改良費が不要だったんです。でもそれって、たまたま。

これは契約後の地盤調査でしか分からないケースがほとんど。
「これだけで100万かかった!」なんて話、よく耳にします。

契約後に行われる地盤調査の結果次第では、
100万円以上の追加費用がかかることも少なくありません。

renさんも、他の施主さんの体験談を見て驚いたそうです。

renさんからのアドバイス:土地を買う前に“地盤の傾向”を聞いておく!

renさん
renさん

契約前でも、周辺の地盤状況については不動産会社や工務店に聞けば出してくれます。

周辺の地盤データを事前に確認しておくことで、
必要になりそうな場合はあらかじめ予算に組み込んでおくことができます。

🧭 1級建築士このはの“ここだけの話:地盤改良の落とし穴”

実際、地盤改良費は建築費用の中で“運ゲー枠”になりやすい費用です。

どうして“運”かというと、
たとえ「改良は必要」とわかっていても――

  • 土地を買う前に地盤調査ができない。
  • 調査してみたところ地盤が弱く改良が2m程度だと思っていたところが、6m〜7m必要だった。

など、実際に工事してみないと分からない要素が多いからです。
当然、これにより費用は大きくブレます。

だからこそ、

  • 「土地を買う前に、周辺の地盤状況をチェックしておく」
  • 「地盤改良が必要になった場合の概算も出しておく」

この2つをしておくだけで、資金計画にかなり余裕が生まれますよ◎

土地選びの段階から「地盤」のことを話題にしてくれる工務店さんは信頼できます。
あいまいな回答しか返ってこないなら、注意しておくと◎

読者へのアドバイスまとめ

✅ 地盤改良費は後から突然かかるリスクあり
✅ 契約前でも「周辺データの開示」を頼もう
✅ 地盤に不安があれば、土地選びを見直すことも視野に!

後悔しないために!家を建てる前にやっておくべきポイント

家づくりは「契約して終わり」ではありません。
renさんは、これからの工事本番を前に、やってよかった準備と、今後に向けた心構えについても教えてくれました。


やってよかったこと①:総予算を最初に出してもらった

renさん
renさん

工務店選びの段階で「建物以外の費用もすべて含んだ総額」を出してもらえたことで、「ここまでかけられる」「このオプションは削ろう」など、判断の軸が持てました。

しかも総予算を最初に出してもらった時点では、仮契約すらしていない状態だったそう。
それでも親身に対応してくれる工務店さんだったからこそ、信頼感が生まれたといいます。


やってよかったこと②:理想イメージの共有

renさん
renさん

吹き抜けやオープン階段、気になる設備…
InstagramやPinterestでイメージ画像を集めて共有しておいたのも、すごく役立ちました!

最近では、AIを活用して間取りや外観イメージを自動生成する方法もあるので、
「画像探しに疲れる…」という方は、そうしたツールの活用もおすすめとのこと。


これからやっておきたいこと

renさんは現在、間取りや設備の打ち合わせがほぼ完了し、これから着工を迎えるところ。
これからやっておきたいことについてもお聞きしました。

renさん
renさん

これからは現場とのやりとりが本格化してくるので、
トラブルなく進むよう、知識のアップデートも怠らずやっていきたいです。

🧭 1級建築士このはの“ワンポイントアドバイス!”

打ち合わせが終わっても、現場監督さんや職人さんとの“意思疎通”が次のステージ。
たとえば、現場でよくあるのが…

・「コンセントの位置が思ってたのと違う!」
・「冷蔵庫が入らない」←ギリギリで施工した時にありがち。
・「注文した床の色と違くない!?」
・「こんな仕上げだと思ってなかった…」
・「道路が工事車両の出入りで汚れて近隣からクレームが出てしまった」

こうした“図面と現場のズレ”、“思いがけないトラブル”は、工事が始まってから起こりがちです。

だからこそ、気になることはその都度しっかり確認・共有しておくことが本当に大切◎

「現場の人に悪いかな…」と思わずに、住むのは自分たちだからこそ、遠慮せず伝えることが後悔を防ぎます!

まとめ|“建物価格+土地代”だけで判断しないで!想定外の出費をなくそう

家づくりを考え始めたとき、
「建物の値段は○○万円」「土地は○○万円」──そんな“ざっくり試算”から始める人は多いはず。

でも実際は、それだけじゃ足りないのが家づくりのリアルです。

renさんの体験から学ぶこと
  • 最初に「総予算表」をしっかり確認して、現実的な資金計画をたてよう。
  • 総額を把握していたら、無理のない判断ができるようになる。
  • 間取りや設備の希望も、早い段階で整理しておこう。

これらはどれも、“あとから慌てないための準備”に繋がっています。

家づくりで後悔しないために

✅ 総額が見える見積もりを出してくれる工務店やハウスメーカーを選ぶ

✅ 土地や建物以外の「諸費用」も早めにリストアップ

✅ 気になるオプションや優先順位は、最初に共有しておく

✅ 地盤・現場対応など、見落とされがちな部分にも目を向ける


家づくりは、想像よりずっと“お金と情報戦”。
でも逆にいえば、知っていれば防げる後悔がたくさんあります。

だからこそ、実際に経験した人の声はとても貴重。
今回は協力してくださったrenさん、本当にありがとうございました✨

この記事が「これから家づくりを始める人」の、
第一歩の指針になれば嬉しいです!

✨今回ご協力いただいたrenさんのnoteはこちら!
坪単価70万円以下で建てたお家の、現実的な家造りの過程と結果を発信されています。
▶︎ renの家づくり@ローコスト住宅

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