1級建築士が解説!【玄関の間取り】後悔しないためのポイント7選-超便利なチェックリストも紹介-

後悔しない家づくり講座
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こんにちは、1級建築士のこのはです。

今回は、家づくりでも見落とされがちな「玄関」について深掘りします。

「玄関なんてどこも似たようなもの」と思っていませんか?
実は、住んでから『ここもっとこうすればよかった…』と後悔の声が多いのが玄関の間取りです。

「収納が足りなくて玄関がごちゃごちゃ…」
「ベビーカーやアウトドア用品の置き場がないから結局出しっぱなし…」

こんな声、実際によく聞きます。

「靴で埋まる玄関…」
「子どもとすれ違えない狭さ…」
「宅配ボックス?置ける場所なんてないない!」

家づくりを終えた方が“後悔した場所ランキング”で、必ず上位に入るのが【玄関】です。一見シンプルに見えて、実は毎日のストレスにもなりうる場所。

しかも玄関は「家の第一印象」になる大切な空間
来客も通るし、毎日使う場所だからこそ、最初にしっかり設計しておきたい!


本記事では、1級建築士の視点から

  • 後悔しがちな玄関の間取りポイント
  • あったら便利な家具や設備
  • 理想の暮らしを形にするためののチェックリストの紹介

この3本立てでお届けします。

玄関で後悔しやすいポイント7つとは?対策もしっかり解説

① 玄関が狭すぎて家族で渋滞する

よくある後悔:「子どもが2人並ぶともう出入りできない!」
       「子供が小さいうちは靴の脱ぎ履きのお世話が大変」

対策:「“広々”とまではいかなくても、“最低限の広さ”は死守!」
  • ベビーカー・アウトドア用品の収納を見込むなら「シューズクローク+収納」で対応
  • インナーガレージ直結型で雨の日の導線改善も◎
  • 家族の人数+αを見越した土間スペースを確保
  • 10年後を想像して間取りを考えると将来の後悔が減る

② 家の中が丸見えになる

よくある後悔:「玄関ドアを開けたらLDKが丸見え…」

間仕切り壁・収納を使って“視線コントロール”
  • 特に来客時の視線を意識!
  • 飾り棚ベンチでやわらかく仕切る工夫もあり
  • 玄関からの視点、リビングからの視点を意識してみて

③ 収納の使い勝手が悪い/足りない

よくある後悔:「思ったより玄関に置きたいものが多くてもっと広くしておけば良かった!」
       「子供が大きくなって靴棚が手狭になった」

靴、傘、ベビーカー、アウトドアグッズ…玄関には思った以上に物が集まります。
靴箱だけでは足りず、結果的に玄関が散らかる原因に。

対策
  • シューズクロークを設けるなら「通り抜け型」で動線短縮
    玄関から靴を脱がずに入れる「ウォークスルー型」も人気
  • 収納棚は可動式にして、ベビーカーやスポーツ用品も収まる設計を
  • 傘・コートハンガー・全身鏡も忘れず配置を検討

④ 明かりが暗い、風通しが悪い

よくある後悔:窓がない玄関だとジメジメ&何か雰囲気悪い

間仕切り壁・収納を使って“視線コントロール”
  • 小窓や高窓の設置で採光・通風
  • 人感センサーライト(外・内)で明るく安心

通常は、玄関に窓をもうけなくても法規上は問題ありません。また、大きい窓はそれだけ高額になります。予算も考えながらだと最小限の窓で最大限の効果を狙うと良いです。

⑤ セキュリティと快適さのバランスを見落とす

よくある後悔:生活と鍵の種類があってなかった。

対策
  • 鍵の種類は要チェック!(タッチ式・暗証番号・カード・生体認証など)
    鍵の種類で金額が違ってくるのでしっかりと見極めを!
  • 家族構成と使い方に合わせて選ぶ
  • ポストや宅配ボックスの位置や外構との兼ね合いも忘れずに

⑥ 玄関と室内のつながりが悪い

よくある後悔:家に帰ってきて、手を洗うために洗面所へ、荷物を置くために自分の部屋へなど、色んな部屋をウロウロするのがプチストレス。

帰宅動線(手洗い・収納)を意識した間取りを検討
  • 子どもが泥だらけで帰ってきたときの導線もイメージしてみて!
  • 小さな手洗い器を設置する
  • 帰宅→手洗い→荷物を置くなど、自身の普段の生活をイメージしてみて

⑦ ポストや宅配ボックスが置けない

よくある後悔:設計段階で郵便物の受け取り導線まで考えてなかった
       子供が小さいうちは脱ぎ履きのお世話も大変。
       雨の日は傘のしずくで床がビショビショ…なんてことも。

対策
  • 玄関近くの外構スペースを事前にプランに入れる
  • 電気工事が必要な宅配ボックスは、早めの相談が◎

玄関に「あったら便利な家具・設備」ベスト5

玄関は「ただ通過する場所」ではなく、“身支度と気持ちの切り替え”を行う空間
ちょっとしたアイテムを取り入れることで、日々の動線や気分まで大きく変わります。
ここでは、あったら便利なアイテムを5つご紹介!

① 全身鏡(姿見)

  • 外出前に靴まで見えて全身のコーディネート確認ができるものがおすすめ
  • 特に家族が多い家庭・制服のあるお子さんがいる家庭におすすめ
  • 壁掛け型や扉裏収納と兼ねたタイプも◎
  • 少額予算で満足度◎

② コートハンガー(壁付け or 自立型)

  • 冬場の上着や帽子の一次置きに便利
  • 雨の日に濡れたレインコートをすぐ掛けられる
  • シーズンごとに簡単に使い分け可能
  • 壁とパイプがあるだけでもOKなので低予算で実現可能

③ ベンチ・椅子

  • 靴の脱ぎ履きがスムーズになる
  • 子どもや高齢の方にもやさしい
  • 下に収納スペースがあるタイプも人気
  • 荷物の一時置き場にもなって、意外と便利

④ 飾り棚・ニッチ

  • 季節の小物や花で“おもてなし空間”に
  • 家族の鍵置き場・マスク収納スペースとしても活用できる
  • 奥行き10cm程度でも十分活躍!

⑤ 玄関手洗い器

  • 帰宅後すぐに手が洗えて感染対策にも有効
  • 特に小さなお子さんがいるご家庭に喜ばれる
  • コンパクトな手洗い器も登場しており、設置のハードルは年々下がっている

迷ったらチェックリストを活用しよう!

今回紹介したポイントは、実際にココナラで配布中の「間取りチェックシート」にも反映されています。

「図面ができてから“もっとこうすれば…”では遅い」
そんな後悔を防ぐために、私が1級建築士として培った視点をもとに作った【間取りチェックリスト】を活用しませんか?

このチェックシートを使うと
「理想の暮らし→土地→間取り」の流れで、わかりやすく自分の希望を言語化できます。

✅ 住宅会社との打ち合わせ前
✅ ざっくりした希望を整理したいとき
✅ 家族とのイメージ共有にも
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理想の暮らしをカタチにするための3ステップ
理想の暮らしと間取りを整理する家づくりチェックリスト

まとめ

後悔しない玄関づくりのポイントは以下の3つ

  1. 収納と動線を事前にシミュレーション
  2. “あったら便利”な設備を早めに検討
  3. チェックリストで希望を整理しておく

玄関は「家の顔」であり、毎日使う大切な空間。
広さ・動線・収納・明るさ・防犯性まで、少しの工夫で暮らしが大きく変わります。
家族みんなが使いやすく、気持ちよく帰ってこられる玄関を目指しましょう!

次回予告

▶️ 「1級建築士が解説!洗面脱衣室の間取り、後悔しないためのポイント」

洗濯動線、収納、家族のタイミング…。
意外と失敗が多い空間だからこそ、プロ目線でわかりやすく解説します!

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