知らないと損!
開業届を出すタイミングを間違えると、思わぬトラブルや損失につながることも…。

「扶養内で個人事業主になってもいいの?」
「副業でちょっとだけ稼ぎ始めたけど、開業届って出すべき?」
そんな疑問や不安をもつ主婦・パートの方に向けて、
この記事では「個人事業主になる基準」をわかりやすく解説します!
2025年最新の制度にも対応。
「収入」と「所得」の違いから、扶養への影響、開業の目安まで
私自身の体験も交えながらまとめました。
「個人事業主」ってどんな人?

「副業を始めたけど、私はもう“個人事業主”なのかな?」
そんな疑問を抱いたことはありませんか?
まずは「個人事業主とはどんな人なのか」を整理しておきましょう。
個人事業主とは?
税務上、開業届を出している人=個人事業主と定義されます。
たとえば、
- ハンドメイド販売を始めた
- ブログやSNSで収益が出た
- ココナラやクラウドワークスで案件を受けた
こうした場合でも、税務署に「開業届」を提出していなければ、まだ“税務上は”個人事業主とはみなされません。
ただし、開業届を出していなくても、確定申告が必要になる場合があるので注意が必要です。
アルバイトやパートとの違いは?
働き方 | 所属 | 収入の種類 | 特徴 |
パート・アルバイト | 会社 | 給与所得 | 雇用契約がある |
個人事業主 | 自分 | 事業所得 | 雇用されない 仕事の自由度が高い |
個人事業主は「自分で事業を営む人」なので、
仕事の選び方やスケジュールは自由ですが、確定申告や経費の管理なども自分で行います。
「副業してたら個人事業主」ではない
副業をしていても、開業届を出していなければ、あくまで“個人”として収入を得ている状態。
そのため、開業届を出すことで「事業」として認められることになります。
「収入」と「所得」ってどう違うの?
開業届や扶養の話になると必ず出てくる「収入」と「所得」。
なんとなく使っていたけど、実は意味がぜんぜん違うって知っていましたか?
簡単に言うと…
用語 | かんたんに言うと | 主婦の副業での例 |
収入 | 入ってきたお金の合計 | ココナラで月3万円のお仕事を受けた →「収入3万円」 |
所得 | 利益・もうけ | 収入3万円 − 経費5,000円 →「所得2万5千円」 |
所得は「収入」から「必要な出費(経費)」を引いた金額。扶養や税金の計算は、この「所得」がカギになります。
ポイントは「経費が引かれているかどうか」
収入は「売上」「もらった金額」そのまま
所得はそこから「経費(必要な支出)」を差し引いたもの
たとえば、自宅で副業をしていて…
- パソコン代、通信費、備品代
- 作業スペースの一部(家事按分)
などを経費にできれば、所得はもっと低く抑えられます。
扶養や確定申告の判断に使われるのは?
税金や開業届の基準 → 所得
社会保険(扶養)の判定 → 年間の収入
つまり「扶養内で働けるか」を判断するのは“収入”ベース
「確定申告や開業が必要か」は“所得”ベースが多い、という違いがあるんです。
「なんとなく」でスルーされがちな言葉ですが、
ここを理解しておくと扶養や開業、確定申告でつまずきにくくなりますよ!
どこから「個人事業主」になる?|金額の基準

「副業を始めたけど、どこから“個人事業主”になるの?」
「まだ収入は少ないけど、開業届って出すべき?」
そんな疑問を持っている方も多いはず。
ここでは、「税金面での基準」と「扶養の壁」との違いについて整理します。
開業届を出す“義務”があるのはこんな人
法律上、以下のような基準で開業届を出すことが推奨されています
- 事業所得が年間38万円以上ある人
- または、給与所得・退職所得以外の所得が年間20万円以上ある人
この「所得」というのは、収入から経費を引いたあとの金額のこと。
つまり、売上がたくさんあっても経費で差し引かれれば「所得」は小さくなる場合もあります。
一方で「扶養」は“収入”で判断される
注意したいのは、扶養(社会保険・国民健康保険)に関しては「所得」ではなく「収入」で判定されること。
判定内容 | 基準 | 判定の対象 |
確定申告が必要 | 所得20万円超 | 所得 |
開業届を出すか | 所得20〜38万円超 | 所得 |
扶養から外れるか | 年間130万円超(※) | 収入 |
※社会保険の扶養条件は、勤務先の企業規模や労働条件により異なります。
たとえば、2024年10月からは従業員51人以上の企業で、週20時間以上かつ年収106万円以上の場合、社会保険に加入が必要になるケースもあります(いわゆる「106万円の壁」)。
👉 詳しくは政府広報オンラインの解説をご覧ください。
少しでも収入があれば開業届を出すべき?
これはケースバイケースです。
- 副業が単発だったり、今後の継続が読めない → 無理に出す必要はなし
- 今後も継続的に活動していく → 出しておくと税制面でメリットがある(青色申告控除など)
また、開業届を出してもすぐに扶養から外れるわけではありません。
あくまで「収入」が扶養の判断基準なので、収入が少なければ扶養内にいられるケースも多いです。
「私は本当に“個人事業主”なのか?」
「扶養や税金の壁は超えない?」
そんな迷いを整理してくれるのが、この“金額の基準”なんです。
私が「開業届」を出したときの話
私が開業届を出したのは、住宅の検査員の仕事を始めて、
「これからは本格的に続けていこう」と思ったタイミングでした。
実際には、まだパート収入がメインで、副業の収入はほんの少し。
それでも、「青色申告控除(65万円)を受けるには、開業届が必要」と知ったことがきっかけで、思い切って提出することに。
不安だったこと:扶養はどうなる?
最初に心配だったのは、「開業届を出したら、即扶養から外されるのでは?」ということ。
でも実際には、開業届を出した=即アウトではなく、
“収入の実績や見込み”が一定額を超えるまでは、扶養内にとどまれるケースがあると知って安心しました。
(※最終的な判断は保険者に委ねられます)
私が選んだ開業日と理由
私は「この日に決めた!」という明確な売上日がなかったため、
縁起の良い日(大安・一粒万倍日)を選んで、気持ちよくスタートすることにしました。
実際に提出したのは、その日当日の午前中。
税務署ではほんの10分ほどで手続きが完了し、あまりにあっさりしていて拍子抜けしたのを覚えています(笑)
開業日は「この日から事業を始めた!」と自分で決めてOK。売上日でもいいし、準備を始めた日や、縁起を担いだ日でも問題ありません。
提出して実感した「個人事業主になった感」
紙を提出し、職員さんに「これで有効です」と言われた瞬間、
「私、本当に自分で仕事を始めたんだな」とじんわり実感がわきました。
特に、控えに受付印を押してもらえたことが大きかったのですが、
現在は受付印をもらえない税務署もあると聞きます(※必要なら提出時に確認を)
開業届の提出は「ただの紙一枚」かもしれないけれど、
私にとっては、副業が“本物の仕事”になる大きな一歩でした。
開業届の提出方法と必要なものまとめ
いざ「開業届を出そう!」と思っても、
「何を準備すればいいの?」「どこに出せばいいの?」と不安になるもの。
ここでは、実際に私が提出したときの体験も交えて、開業届の提出方法とポイントをまとめました。
どこに提出するの?
開業届は、自分の住所を管轄している税務署に提出します。
国税庁のサイトから調べられるので、住所が変わったばかりの人も安心です。
開業届の提出方法は3つ
開業届の提出方法は「郵送・窓口・オンライン(e-Tax)」の3種類。
最近は、マイナンバーカードを使ってスマホからオンライン申請する人も増えています。
「紙に書くのが面倒…」という人は、マネーフォワード開業届などの無料ツール+e-Taxでの提出もおすすめです。

方法 | 特徴 | メリット | 注意点 |
郵送 | 税務署に行かず 提出できる | 家から完結 できる | 控えがほしい場合は、 返信用封筒+切手を忘れずに |
窓口持参 | その場で確認して もらえる安心感 | 不安な点を 質問できる | 最近は受付印を押さない 税務署もあるので 事前確認がおすすめ |
オンライン | マイナンバーカード があればネットで提出完了 | 印刷不要 郵送不要 24時間OK | マイナカードが必要 (スマホ対応可) |
実際に持っていったもの(私の体験)
- 開業届(正・控 各1部)
- 青色申告承認申請書(正・控 各1部)※提出する場合
- 印鑑(訂正用)
- マイナンバーカード(本人確認)
- 黒のボールペン(念のため)
税務署では、番号札を取って待ち、10分ほどであっさり終了。
特に何も聞かれることもなく、書類の控えに受付印を押してもらって終わりでした。
※現在は、受付印を押してもらえない税務署もあります。控えを残したい方は、提出時に必ず確認を!
会計ソフトで「開業届&青色申告書」を無料作成!
私は「マネーフォワード クラウド開業届」を使って、ネットで書類を作成しました。
必要事項を入力すれば、あとは印刷して提出するだけ。
無料で簡単に最短5分で完成して本当に簡単でした!

開業届を出したあとの変化と、私の気持ち
開業届を出す前は「本当に出していいのかな?」「まだ稼げてないのに大丈夫?」と悩んでいました。
でも、実際に提出してみると、
✅ 税務署では何も聞かれないし、手続きはあっという間
✅ “自分の仕事”としての自覚が芽生えた
✅ 会計ソフトで青色申告の準備も整えられた
そんなふうに、気持ちの面でも一歩前に進めた感覚がありました。
「やってみたい」を後押ししてくれたのは…
一歩踏み出せたのは、私が「自分の働き方を変えたい」と本気で思ったから。
「家族の時間も大切にしたい」
「やりたい仕事を自分のペースで続けたい」
——そんな想いがあったからこそ、迷いながらも行動に移すことができました。
最初の一歩は、ほんの数分でできる
もしこの記事を読んで「私も始めてみようかな」と思った方は、こちらも参考になるかもしれません。


私の体験が、これから一歩を踏み出すあなたの背中を少しでも押せたら嬉しいです。
まとめ|私にもできた、あなたにもできる
開業届を出すのって、なんだかすごく大きな決断のように感じますよね。
でも実際は、紙一枚と少しの勇気があれば、誰でも「自分の名前で仕事を始める」ことができます。
私も、パート主婦で副業はまだ月数千円からのスタートでした。
それでも「これから少しずつ増やしたい」「もっと自分らしく働きたい」という思いを信じて、開業届を提出しました。
今でも試行錯誤の毎日ですが、あの時の一歩がなければ、今の私はいません。
まずは“開業届を作ってみる”だけでもOK
今は、無料の開業届作成ツールもあるので、まずは試しに作ってみるだけでも大丈夫。
「こんなに簡単なの?」「あとは出すだけかも!」と思えたら、それが最初の一歩です。

関連記事もあわせてどうぞ


あなたの「やってみたい」という気持ちを、ぜひ応援させてください。
私のような主婦でも、小さな一歩を積み重ねていけました。
きっと、あなたにもできます!